東日本大震災で甚大な被害を受けた大槌町で暮らす私たちは、震災後に新設された「ふるさと科」の学習で「12年前の震災犠牲者の7割が高齢者であった」ことを学んだ。また、「自分は年寄りだから逃げなくていい」と考え避難しなかった方がいたこと、その方々を説得し避難させようとして命を落とした消防団員の方がいたことを学んだ。地域の方を対象に実施したアンケートでは、「自分のために逃げる」という回答がほとんどであった。そこで「避難することが子供たちの役に立つ」という視点を持ってもらうことが高齢者の避難に式を一層高めることにつながると考えた。プロジェクトは地域を巻き込み、巾着を中学生が作り高齢者に直接配布し、地域の避難訓練で実施することとなった。高齢者がお菓子入りの巾着をもって避難し、不安な子供たちにお菓子を配る。もらった子ども達はHAPPY、避難した高齢者はSAFETY「巾着袋で命をつなげ~HAPPY&SAFETYプロジェクト~」のスタートである。
大槌町立吉里吉里中学校 詳細
◎活動テーマ/巾着で命をつなげ~HAPPY&SAFETYプロジェクト~
◎住所/〒028-1101 岩手県閉伊郡大槌町吉里吉里1-215
◎お問合せ先/0193ー44ー2310