開校初年度の支援学校が実践する、災害対応力を育む防災教育

大阪府立出来島支援学校は、今年４月に開校した新しい支援学校である。知的障がいのある児童生徒が在籍しており、特色ある教育活動のひとつに防災教育を掲げている。背景には、本校が大阪湾岸地域を通学区域とし、河川の氾濫、地震による津波浸水が想定されている地域であることが関連している。
４月から校内の防災マニュアルの作成や各教科等での学習に取り組み、７月には中学部２年生が避難訓練・避難所生活体験・保護者への引き継ぎ訓練も兼ねた校内での宿泊訓練を実施した。訓練には、地域活動協議会の防災担当の方、近隣にお住まいの方にも協力いただいた。食事準備や後片付け、布団の搬出入も生徒たちが協力しながら準備を整え、校内のマニュアルに準じて活動をすすめることができた。日々の授業で学習した内容を実体験できる貴重な機会となった。今後も児童生徒が非常時においても自分を守り、仲間と協働して対応できる力を育む活動に取り組んでいく。