震災後,学校生活を取り戻し,児童を元気にさせる復興学習からスタートした本校の研究は,12年間掛けて,深化・改善させながら現在の防災教育カリキュラムができあがった。
在籍する6年間を掛けて,本校が目指している「自分の将来や社会に夢や希望を持ち,災害に負けないでたくましく生きようとする子ども」に近付きつつある。
入学時は,震災についてほとんどの児童が知らない。
家庭や地域での聞き取り活動から震災について知り,もしも災害が起こったらどう行動すればよいか,被害を軽減するためにあらかじめできることはないかと考える学習を6年間掛けて実施している。
令和3年10月からの学習では,震災遺構を見学する,津波体験者から話を聞く,復興への思いを語り合う,自分たちの学びを発信する活動によって学びを深めることができた。
集大成として,被災地の魅力を発信する「未来のまちづくり」模型作り活動を今年度末に予定している。