宮城県立支援学校女川高等学園

 今年度,本校はコミュニティ・スクール推進指定校となり,より防災教育に“地域”という視点が求められる。

 コロナ禍に入り停滞していた地域連携をイメージし始めた矢先の5月,県はこれまでの津波浸水想定の見直しを発表した。

 復興が進み安全とされた場所が浸水区域に変わる。新たなリスクに着目しながら,今年も生徒が企画する総合防災訓練が開催された。

 訓練の中心となる3年生は,感染症による一斉休校の影響で入学が遅れた学年。当時,彼らは縦割りでの防災訓練に参加できず,先輩と共に学ぶ機会を一度失った。

 最上級生になった彼らが見出した訓練テーマは「継承」。
 そして訓練を通し,取り組む意義の大切さを示してくれた。

 震災後11年を迎えた女川町にある学校として,町の被災経験を理解し,新たな想定を含む様々なリスクを地域と共有し,どう地域に貢献していくか。被災地で防災教育に取り組む本校は,「継承」というテーマの新たな局面を迎えている。
 

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