能登半島地震の教訓を踏まえたインクルーシブ防災教育の実現
龍谷大学政策学部石原凌河研究室では、2016年の研究室発足当初から徳島県阿南市の小学校を対象に、延べ30校で防災教育出前授業を継続しており、学校の先生や防災に詳しい地域の方々との「対話」を通じて創り上げたオーダーメイド型の防災教育授業を実施している。今年度は、能登半島地震の発生に伴い、2月から継続的に計12回の被災地でのボランティア活動を行ってきた。また、石川県被災高齢者等把握事業に参加し、75歳以上の独居世帯を訪問し、被災者の生の声を聞き、被災者が抱える問題や生活状況の現状を理解した。また、避難所の炊き出しやカフェ運営、建物被害調査、仮設住宅でのイベントの実施等、様々なボランティア活動を行い、被災地の現状や必要な支援について知り、これらの活動を踏まえ被災者の困りごとや被災地の現状、一人ひとりに寄り添うインクルーシブ防災という観点を授業内容に取り込み、小学生から波及させていく防災教育を実施する。