町探検での発見・疑問から深まった防災学習は3年目を迎え,地域と共に「誰一人取り残さない」「みんなで助かる町に」を合い言葉に,この町に起こる災害を自分事として捉え,行動する力を育成している。
高台にある本校は災害時避難所となるため,発達段階に応じた避難所運営の学習をし,平時の備えとして,学校のトイレに災害時の使い方の常設や,災害時のタイムラインづくり等,事前準備の充実を図っている。
今年度は,災害時に避難所となる体育館で,児童が考案した要配慮者が過ごしやすい避難所運営をもとに,受付・誘導といった運営側の「避難所開設体験」をした。
「橘町のどこにいても誰もが助かる」ために,児童・保護者と地域住民が交流した避難所巡りウォークラリーを実施し,いざという時の顔なじみチームをつくった。
町の高齢化が進む中,児童が未来へ希望を持ち,自主防災会や地域コミュニティとの絆を紡ぐインクルーシブ防災を展開していく。