1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園」を開催するにあたりまして、全国からたくさんの方にご参加いただきまして、ありがとうございます。
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症に対する取り組みを対象活動に加えた今年度のぼうさい甲子園は、北海道から大分県までの31都道府県から、110校・団体の応募がありました。この大変な状況の中で、コロナ前の一昨年と同程度の応募数があったということは、17回を重ねる本事業の趣旨が幅広く浸透してきているのではないかと考えています。
ところで、年明け早々小笠原諸島で震度5強の地震が発生しました。令和3年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の波が何度も繰り返される中で、全国各地で比較的大きな地震が何度も起きており、学校教育の現場では、防災教育の重要性を再認識されたのではないでしょうか。このように、社会や環境が変わりゆく中で、その教育活動を進めるに当たっては、児童・生徒・学生諸君とその保護者はもとより、先生、学校関係者、地域の皆様もご苦労されていることと存じます。
そうした中、昨年は行えなかった、その苦労を称える表彰式を、このたび、兵庫県で行えることをうれしく思っています。一方、例年、表彰式後に実施しておりました発表会につきましては、今年度も、新型コロナウイルス感染症に係る懸念を考慮し、残念ながら、実施しないこととしました。
みなさんのさまざまな工夫や知恵を多くの方々の前で直接ご披露いただく機会がなくなったことは、大変申し訳ないと感じていますので、発表会でご披露いただく内容を動画にしていただいて、後日、ぼうさい甲子園の特設サイトで公開させていただくこととしております。是非、皆さんには、特設サイトの方で、他校の工夫や知恵をご覧いただき、今後の防災教育に向けて、参考にしていただけたらと思います。
今後も社会情勢は常に変化していくことになると考えていますが、防災教育の重要性は変わりません。その時代、時代に合わせた取り組み方があると思います。そして、このぼうさい甲子園も同じように少しずつ時代に合わせて変化をしながら、さらに20年、30年と継続していきたいと考えています。今日の表彰式や特設サイトを通じて、皆さま方に、この「ぼうさい甲子園」という活動を十分、ご理解いただきまして、この活動がさらに広がって欲しいという私の願いをお伝えしまして、私の開会の挨拶とさせていただきます。