毎日新聞大阪本社編集局長 鯨岡 秀紀

 本日は全国から大勢の方々に表彰式にご出席いただき、誠にありがとうございます。オンライン開催だった昨年とは違い、リアルの形で開催できますことを嬉しく思います。まずは、新型コロナウイルス感染症の流行がいまだに続く中、開催にご尽力いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。

 今年も多数の応募をいただきました。私も選考に加わりましたが、新型コロナの影響で制約がある中、さまざまな工夫で乗り越える努力をされていることに感銘を受けました。さらに、コロナ禍も一つの災害とも言える状態だと思いますが、より対応力を高める機会にしていただいていることにはたくましさも感じました。災害が発生すれば、事前の想定通りに進むとは限らず、先の見通しが立たないかもしれません。臨機応変の対応が重要になりますが、みなさんはコロナ禍の中、それを実践してきたとも言えると思います。

 今年の応募作も意欲的な取り組みが多く、順位を決めるのに大変苦労しました。特に、上位の方々はほとんど差がないと感じましたが、やはりグランプリに選ばれた和歌山県立熊野高等学校Kumanoサポーターズリーダーの取り組みには特に感心しました。「地域に根ざし、地域に貢献する高校生リーダー」をモットーに取り組んでこられたということですが、まさにこの10年の継続的な取り組みが結実しつつあるということだと思います。

 例えば、高齢者の安否確認の取り組みに火災報知機設置の確認や空き家確認を追加し、バージョンアップさせたことがいい例です。注目されているAEDシートの取り組みは言うまでもなく、身の回りにあるもので応急処置ができるように考える取り組みも評価できると思います。ジオパーク班ボランティアの取り組みも素晴らしいと思いました。自然災害をもたらす大地や海ですが、普段は数々の恵みをもたらしてくれています。大地の成り立ちだけでなく恩恵まで知ることで、災害への向き合い方もさらに充実すると思うからです。いずれも、まさに地域に根ざした取り組みで、高く評価したいと思います。

 他の応募作にも有意義な取り組みが多数含まれています。ぜひ、みなさんお互いに参考にして学びあい、備えの充実につなげていただければと思います。各地で災害への対応力が高まっていけば、主催者としてこれ以上の喜びはありません。みなさんのさらなる取り組みを期待して、ごあいさつといたします。

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