阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長 河田 惠昭

 審査にあたりましては、「地域性」や「独創性」、「自主性」、「継続性」といった4つの観点を選考基準に、選考委員会で審査し、決定しました。応募があった防災教育や防災活動の取り組みはどれも素晴らしいものばかりでしたが、これらの中で特に優れた64団体を表彰することとなりました。


 「グランプリ」には、「高校生の部」の「和歌山県立和歌山商業高等学校」です。この学校では、商業専門科目「電子商取引」の学習の中で、4年前から継続して「南海トラフ地震に対する防災・減災」をテーマに取り組まれています。毎年の成果をウェブページやYouTubeを活用して翌年度に共有しながら、着実に防災教育を進め、このぼうさい甲子園には、初応募で今回は見事グランプリに輝きました。


 ぼうさい大賞「小学生の部」は、徳島県「阿南市立津乃峰小学校」です。平成26年度から活動され、既に様々な表彰を受け、このぼうさい甲子園でも大賞を始め、何度も受賞されている学校です。この大変な状況の中でも、オンラインを活用するなど模索しながら質の高い活動を継続されており、今年度もぼうさい大賞に選ばれました。


 ぼうさい大賞「中学生の部」は、宮城県「気仙沼市立鹿折中学校」です。学校防災を地域防災の一つとして、学校と地域が連携して防災学習に取り組み、学校と地域が協働で新型コロナウイルス対策の避難所初期設営訓練を行うなど、昨年度のしなやか withコロナ賞受賞を引き続き、3度目の応募で、ぼうさい大賞に選ばれました。

 ぼうさい大賞「大学生の部」は、「愛媛大学 防災リーダークラブ」です。この団体は、短期集中講義「環境防災学」で防災士資格を取得した大学生の団体で、NPO団体として登録し、平成27年の結成以来、松山市と連携して、防災活動に取り組まれています。このぼうさい甲子園には、初めての応募で「ぼうさい大賞」受賞となりました。


 ぼうさい大賞「特別支援学校・団体の部」は、「埼玉県立日高特別支援学校」です。GIGAスクール構想で整備されたiPadを活用し、作成した防災学習の動画の視聴や、校内に設置したQRコードを読み込んでミッションに取り組む「かわせみ防災クエスト」の作成などこれまでの取り組みを改善し、一昨年に続き、二度目の「ぼうさい大賞」の受賞となりました。


 このほか、厳しい環境の中で創意工夫をされた各校に、優秀賞や奨励賞を始め、URレジリエンス賞、はばタン賞、だいじょうぶ賞、フロンティア賞、継続こそ力賞、そして、しなやか withコロナ賞の各特別賞を授与させていただきました。

関連記事

  1. 南あわじ市立福良小学校

  2. 福島県立福島西高等学校 家庭クラブ

  3. 宮城県立支援学校女川高等学園

  4. 別府シールド

  5. 毎日新聞社大阪本社編集局長 鯨岡 秀紀

  6. 高知県立大方高等学校