岩沼市立玉浦小学校

 本校では被災した経験から防災教育に力を注いでいる。その集大成となる学習が6年生の「未来の玉浦を考えよう」である。これは災害から乗り越えてきた歴史と人々の思いを知り,6年間で学んだ防災学習を生かして,今後起こる災害からどのように玉浦地区を守り,乗り越えていくのかを考える学習である。児童のほとんどが記憶にない震災当時のことを知るために,復興の中心となった方をゲストティーチャーに招いた。当時の様子や苦労をリアルに学ぶことができた。児童の考えの発表については岩沼市と姉妹都市の高知県南国市の小学校とオンライン発表会を行った。また,地域のコミュニティーの場に考えをまとめた掲示物を展示し,地域の多くの方々に見ていただいた。児童は自分たちの考えを発信する大切さやたくさんの人に知ってもらう喜びを感じることができた。一番の成果は,児童の真剣に考える姿から,次世代を担う人材を育成できた手応えを得たことである。

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