兵庫県知事 井戸 敏三

兵庫県知事_井戸敏三

 震災を決して風化させてはならない。その強い想いから、震災の経験と教訓を継承しようと始まった1.17防災未来賞「ぼうさい甲子園」。16回目を迎えた今年度はコロナ禍にもかかわらず、昨年度を上回る全国144の学校・団体から応募があったことは嬉しい出来事でした。

 生徒自らが企画・運営し、感染症対策にも配慮した総合防災訓練を実践した特別支援学校。気象台から専門家を招き、土砂災害の前兆を学びながら、オリジナルのハザードマップを作成した小学校。外国人観光客を対象とした防災アイデアや住民の避難意識を変える防災CMづくりに取り組んだ高等学校。熱意と創意工夫にあふれた素晴らしい取り組みが溢れています。

 震災の経験と教訓を「伝え」、「活かし」、次なる災害に「備える」。若い皆さんが率先して防災減災活動を進め、その成果を内外に発信していくことで、日頃から防災について考え、行動する「災害文化」が定着していくことを願っています。皆さんの取り組みを大変たのもしく感じるとともに、心からの拍手を贈ります。

 いまなお猛威を振るう新型コロナウイルス。しかしコロナ禍だからといって、自然災害は待ってはくれません。こんな時だからこそ、ポストコロナの明るい地域の姿を描きながら、安全安心な社会の実現に向けた歩みを、より一層力強く進めていかねばなりません。

 今年は東日本大震災から10年の節目でもあります。あらためて、私たち一人ひとりが防災・減災についてしっかりと考え、議論し、行動していきましょう。

 このホームページには、そのためのヒントがたくさん詰まっています。皆さんがそれぞれの地域で工夫を凝らしながら、元気に取り組みを進められることを期待します。

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  1. 河田センター長

    阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長 河田 惠昭

  2. 毎日新聞社大阪本社編集局長 島田 智